サイエンスキャラバン2017特別講話
2017年9月4日
9月4日(月)
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の実施する
サイエンスキャラバン2017 特別講話が行われました。
今回は、震災のことを科学的に理解し、災害発生時の対応や、
企業の対応について学ぶ全三回の講話の、第一回目です。
講師に京都大学名誉教授の 渡邉 正己 先生をお迎えし、
東日本大震災における福島原子力発電所事故以降、日本放射線影響学会の
有志を組織して福島県の被災者を対象に「放射線の健康影響」の
勉強会を展開されている活動の中から、地震や放射線のことを講演していただきました。
放射線や、科学にまつわる難しい話もさることながら、
先生が力を入れて伝えられたことは、「人として大切なこと」でした。
緊急事態に遭遇したときにどう行動すべきかは、
物事の仕組みを知って正しく理解すること、
そのためにきちんと見極める力をつけるために学ぶこと、
論理的思考、科学的な視野をもつこと、
がとても大切なことなのだそうです。
また、物事に疑問を持ち、学ぶ姿勢を忘れないことも大事ですが、
他人を思いやり、きちんとしたコミュニケーション能力を
身につけなければならないということでした。
科学の難しい話が、人としてのあるべき姿に結びつき
とても考えさせられる講演会でした。
お忙しい中、貴重なお話を聞くことができ、ありがたく思います。