平成30年度 校長挨拶
2018年4月2日
凜として輝く女子校をめざして
本校は、1925年(大正14年)、 新穂 登免(にいほとめ)先生(1872年~1971年 享年98歳 玉名市名誉市民)によって創設された女子高校です。
本校のある玉名市は、熊本県北部に位置し、東は小岱山(標高500M)、西は有明海に面しており、玉名平野には滔々と一級河川の菊池川が流れています。人口6万7千人余りの商業や農業、湯の町でもあります。
本校は街の中央の住宅地の中にあり、JR九州鹿児島本線玉名駅からは徒歩で10分余り、九州新幹線新玉名駅からは車で7分ぐらいのところに位置しています。中庭には「日本赤十字発祥の地」という石碑があります。
現在、「質実剛健」・「良妻賢母」・「温雅貞淑」の三綱領の下で、「白梅」を校章として、文武両道の教育活動が行われています。今年は日頃の成果を評価いただいたことが実を結び、募集定員210人を上回る219人が入学しました。学科及び生徒数は、4学科(普通科、ビジネス科、食物科、看護科)500人及び看護専攻科107人、計607人です。普通科には、「総合コース」と「音楽・保育コース」、ビジネス科には、「ライセンスコース」と「アニメデザインコース」があります。また、今年度より食物科もコース制を導入して、2年次より「調理専門コース」と「スイーツ&ベーカリーコース」に分かれて、より専門的な知識や技術の向上をめざします。さらに、来年度からは、普通科に「特進コース(仮)」を設置する予定で、生徒たちの可能性を広げて、進学実績を伸ばします。地域のみなさまの、期待に応えられるように展開していきます。
本年度も、「凜として輝く女子校」をコンセプトとしてスタートします。
「凜として」ということばは、早春の厳しい寒さの中で花綻び(はなほころび)、香しく(かぐわしく)花咲く白梅のように、どんな状況の中でも、自らを律し、信念を持ち、気品ある生き方をめざすことを言います。そして、「輝く」には、それぞれの個性豊かな生徒たちが、夢を形とするために力を注ぐことをねらいとしています。さらには、「女子校」のことばの中には、学校の施設設備、一般の学校生活を含めて、本校で行われるすべての教育活動が「女子校」に相応しく、明るく清潔で、何事にも優しく(ユニバーサルデザイン=UD)、しかも、品性があってほしいという願いが込められています。当然のことながら「凜として輝く女子校」というコンセプトは、生徒とともに、校長以下、本校に関わる全ての教職員に当てはまるものです。このコンセプトの下で、図書室、家庭科室、進路室、手洗い場の設置を行いました。「きれい」「かわいい」「使いやすい」と、生徒たちからの評価も、悪くはないようです。本の貸し出し冊数や放課後の利用者数も前年度よりも、上回りました。今年は、パソコンや空調設備の入れ替え、体育館のUD化に取り組みます。
ところで、学校全体の一年間の出席率は、今年は98.7%でした。前年度の99.2%には及びませんでしたが、依然として誇らしい数字だと思います。この数字からは、日頃の生徒たちの頑張りや、保護者・ご家族の支援、そして、先生方のきめ細かな指導が読み取れます。(特に、先生方が、生徒を出席させるために強い指導をしているというわけではありません。)
部活動も盛んです。運動部7、文化部9、同好会12があり、毎日練習に励んでいます。中でも、吹奏楽、バドミントン、卓球などは、例年、全国大会に出場し、好成績をあげています。また、国際社会で活躍できる人材の育成をめざして、アメリカ合衆国のアイオワ州にある公立クラリンダ高校、大韓民国馬山市(マサン市)にある私立馬山舞鶴女子高校などとも交流を深めています。
いま、私は、「凜として輝く女子校」というコンセプトの下で、生徒たちの女子力をアップさせて、それぞれが輝き、それぞれに夢を叶えることができるような学校づくりをめざそうと、意を新たにしているところです。
みなさん、「凜として輝く女子校」である玉名女子高校で、青春の貴重な三年間を過ごしましょう。
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